スペイン無敵無冠艦隊
2000年において、スペイン代表が採用した4-4-1-1フォーメーションについての想定予想です。
モデルの想定・その他のケース
左図は、2000年当時のスペイン代表について想定予想のスターティングメンバーです。 実際のスペイン代表は、結構、色々な選手を入れ替えて使ってます。例えば、LWHはバレロンやフランであることも多いのですが、このゲームではSポジっぽいので、スピードタイプのムニティスを想定してます。また、2000年にかぎるとイエロが試合に出てない時が意外に多くて、代わりにパコが使われているケースもよく見受けられます。
セカンドトップのラウルとビボーテのグアルディオラは基本的に不動。アタッカーはアルフォンソ以外ですと、モリエンテスやウルサイス、エチェベリア、ゲレーロといったメンバーが使われてます。
基本的にはグアルディオラから左右にパスを散らし、両サイドハーフの突破から中央で構えるCFWの2人にラストパスを出すというオーソドックスな戦法を得意としてました。
2000年当時のスペイン代表
監督は、1998年のEURO2000欧州予選途中から代表監督に就任した、ホセ・アントニオ・カマーチョ監督。
選手時代は、レアル・マドリードの中心人物として活躍した人で、スペイン代表選手としても実績がありましたが、指導者としては代表監督就任までは、さほどぱっとしない実績で、前任のクレメンテ監督が電撃解任されたため、急遽、押し出されるように抜擢された感じもありました。
それでも、EURO2000の予選で格下のキプロスに負けて動揺していた代表チームを上手いこと建て直すことに成功。その後は予選で圧倒的な強さをみせつけ、EURO2000本選が始まる頃には優勝候補の一角と目されるほどにまで、チームがまとまります。
攻守にバランスが良く、ベテランと若手のバランスも良い、なんとも優等生的なチーム。そんな隙のなさげな無敵艦隊ですが、レパント海戦の十数年後にアルマダで壊滅した無敵艦隊のごとく、EURO2000ではいきなりノルウェーに負けたりするなど苦戦を強いられます。
スロベニアには勝ったものの、グループリーグ3戦目は東欧のブラジルことユーゴスラビア代表が相手。この強敵に最低でも勝たなくてはグループリーグ突破が難しい状況になります。
この試合は大激戦になり。ユーゴスラビアが勝ち越してはスペインが追いつくという展開で、後半ロスタイムに突入した時点ではユーゴが3−2でリード。このままスペイン無敵艦隊撃沈かと思わせましたが、ロスタイムの残り3分で2点を取って、見事に逆転勝ち。結果的にグループリーグを首位で突破することになります。
決勝トーナメントの初戦は、98W杯覇者のフランス。試合の方は圧倒的にフランスに押し込まれる展開になりますが、スペインもよく粘ります。 この試合も、1-2のビハインドで後半ロスタイム。ここでスペインがPKを獲得し、ユーゴ戦同様、ここからの逆転劇なるかと思われましたが、このPKをラウルが大きく外してしまいます。
更に、残り数十秒という時に、決定機がやってきますが、これもウルサイスが決められず、そこで試合終了
PKを外してしまったラウルは、ユニフォーム交換の後、もらったユニフォームを頭からかぶり、顔を隠しながらピッチを後にします。そして、この日からラウルがPKを再び蹴れるようになるまで4年の歳月が必要となってしまうのでした。
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