マドリード2021-2022
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充実感あふれる安定の名門チーム

2021-2022年シーズンにおいて、スペインのレアル・マドリードが採用した4-3-3フォーメーションについての想定予想です。

モデルの想定・その他のケース

左図は、2021-2022年シーズン当時のレアル・マドリードについて想定予想のスターティングメンバーです。
2021-22年欧州CL決勝戦の対リバプール戦の先発メンバーになります。

おなじみのメンバーがいまだにスタメンを張っている一方で、何人かの新戦力台頭もあり若手とベテランが見事に融合したシーズンとなりました。

センターフォワードはおなじみのベンゼマ。クリスティアーノ・ロナウド退団後は凄みを増しており、2021-2022シーズンではリーガと欧州CLで得点王に輝くなど34歳にしてキャリアハイとも言える成績を残しました。

左サイドに入ったヴィニシウスはマドリード加入後期待に応えきれないシーズンが続いていましたが、ここにきてついに覚醒。ドリブルにこだわってきた過去とは打って変わりシュートへの意識が高まり、シーズン初めて二桁ゴールを記録するに至りました。

右サイドはシーズン序盤はアセンシオ、中盤はロドリゴとなかなか固定できませんでしたが、シーズン終盤はインサイドハーフとして活躍していたバルベルデをコンバートし、守備的なウイングとしてレギュラーの座を固めています。

中盤の三人はここ数年のレアル・マドリードですっかりおなじみの三人。インサイドハーフはゲームメイクできるクロースとモドリッチと、デュエル能力の高いアンカーのカゼミロです。
ただ、三人ともベテランの域に入っており、さすがに運動量が落ちてきたり、クロースなどは一時期バルベルデにポジションを譲るケースも多いシーズンでした。

サイドバックは、右がカルバハル、左はメンディがファーストチョイスで、左右ともにやや守備的な傾向がありますが、ともに勘所で攻め上がりを見せるなど巧いタイプのサイドバックです。
ただ、2人ともややケガが多く、左は長年レギュラーだったマルセロや万能ディフェンダーのナチョ、右はバスケスなどがバックアッパーとして出場することも多いです。

両センターバックは、万能タイプのアラバにフィジカルに長けて空中戦が強いだけでなくスピードもあるミリトンが不動のコンビを組みます。
シーズン前にラモスとヴァランという名コンビがそろって退団していますが、この2人の役割をそのまま引き継ぐ形で新戦力が台頭しました。

最後の砦は、シュートストッパーとして名高いクルトワ。欧州CLの決勝戦では攻勢をしかけるリバプール攻撃陣のシュートを実に9本もセーブしてPOMに輝くなど最高のシーズンを過ごしました。

2021-2022年当時のレアル・マドリード

監督は、イタリア人のアンチェロッティ。イタリア人らしく守備から入るタイプの監督ですが、守備一辺倒というわけでもなく柔軟な戦術を採用してくるベテラン監督です。

レアル・マドリードには、2013年から2015年の2シーズン監督を務めその時はリーガは優勝できなかったものの、レアルマドリード10回目の欧州制覇を成し遂げています。

2021-2022シーズンは5年に渡りチームを率いたジダン監督が辞任、加えてこれまで長いこと守備を支えてきたラモスとヴァランがそろって退団してしまい不安視されていましたが、新加入のアラバと若手のミリトンがフィットし守備が安定。
また、「今世紀最高の宝石」と言われながらこれまで決定力が低いと評価されてきたヴィニシウスが急成長。
リーガの得点王に輝くベンゼマや中盤のベテラン勢の安定感もあわせて1年を通して安定した戦いを続けます。

コパ・デルレイこそベスト8で不覚をとりますが、リーガは4月の終わりに35回目の優勝決定。

欧州CLは決勝トーナメントでPSG、チェルシー、マンチェスター・シティとすべて逆転勝利で勝ち上がり。
決勝のリバプール戦もボールを支配され苦戦したものの、ヴィニシウスが一瞬の隙をついた見事なゴールを決めて、見事14回目の欧州制覇を成し遂げました

名将アンチェロッティにとっては、セリエ、プレミア、リーグアン、ブンデスに続き5つの欧州リーグ制覇、ならびに欧州CL史上最多の4勝目を挙げた監督という名誉を手に入れたシーズンとなりました。



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