イタリア2012
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新生・カテナチオ

2012年にイタリア代表が採用した3-5-2フォーメーションについての想定予想です。

モデルの想定・その他のケース

左図は、2012年のEURO2012のイタリア代表が、グループリーグのスペイン戦およびクロアチア戦で採用した布陣です。

中盤の底に構えるピルロが司令塔。
さらに、隠れ司令塔ともいえる存在として、3バックの真ん中に入ったデ・ロッシがいます。

基本的にはピルロがゲームを作り、長短のパスを左右に散らすのですが、ピルロだけでなくデ・ロッシからもロングフィードがサイドに送られるため、守る側はパスの出所よりもパスが出された場所に意識が向くようになり、ピルロのゲームメイク能力を存分に揮えるシステムとなってます。

ウイングバックの2人は、本来、クラブではウイングとしてプレーしており攻撃意識が強く、3-5-2にありがちな「実質は5-3-2」的な局面が生じる事は少なく(ただし、EURO2012でこのシステムを使った2試合とも試合終盤は実質5-3-2になってた)、攻撃にかける人数が多いのが特徴です。

2トップは、ともにサイドに回れるし、下がって守備をしつつボールを呼び込める「悪童」たち。その異名に反して、試合ではなかなか献身的なプレーをしてました。

OHは、2人とも左右上下に幅広くピッチを使うタイプで、ピルロからのフィードを受けて敵陣にボールを持ち込んでいきます。

とにかく、人とボールがよく動き、その上で、デ・ロッシを中心に3バックも安定感があり、弱点ともいえるサイドの裏を狙われても、すばやくカバーリングして危険の芽を摘んでいきます。

そして、最後の砦には世界No.1GKと言ってもよいブッフォン。
本人はEURO2012決勝前のインタビューで「自分は世界最強守護神ランキングで150位まで落ちた」と冗談を言ってましたが、まったくそんなことはなく、相変わらずの安定感を披露していました。

2012年当時のイタリア代表

率いる監督は、イタリア人のチェーザレ・プランデッリ。
かつて、パルマの監督を務めていたころ、「中田英寿の天敵」として、日本のメディアやサッカーファンに名前を憶えられた監督です。

主にセリエAの中堅クラブ監督を歴任し、中田英の移籍原因ともなったフィオレンティーナ就任時は、長く低迷していたチームを復活させ、セリエAでは珍しく6年の長きに渡って監督を続けておりました。

2010年フィオレンティーナの監督を辞任し、2010年南アW杯終了直後に、リッピ監督の後任としてイタリア代表監督に就任。

セリエのイタリア人監督らしく、守備を重点においたチームを作る監督ですが、一方で、パルマ時代の「トライデント」に見られるように、攻撃のタレントが存分に働けるような環境を整えたりする(トライデントの時はムトゥとアドリアーノが存分に暴れまわりました。まぁ、その影で中田がトップ下やらせてもらえず、単調な仕事に従事させられて不満を募らせたということもありましたが・・・)ことで、時に若手の有望株の覚醒を促すことにも定評がありました。

EUROの予選は8勝2分でまったく危なげなく首位で通過したものの、本大会直前の親善試合で3連敗。
特に、直前のロシア戦で0−3で負けたことによる衝撃と、守備の要であるバルザーリの負傷もあり、プランデッリ監督は急遽、それまで使ってきた4−3−1−2を3−5−2に切り替えて本番に臨むことになったのでありました。

そんな過程もあり、EUROでの前評判は高くなく、グループリーグの初戦、スペイン戦では圧倒的にスペイン有利と思われておりました。

しかし、スペインが繰り出したゼロトップに対して3バックがモロにはまり、ポゼッションこそ大きく取られましたが、スペインのパスワークに対して、大きなミスなく対処し、ピルロを中心とした遅攻・速攻を使い分けスペインと互角に渡り合います。

スペイン戦の結果は引き分けに終わったものの、王者相手に互角に戦い、あまつさえ攻撃的な試合を見せたことで「新生・カテナチオ」の印象を植え付けることに成功します。

この3バックシステム自体は、スペイン戦では成功し、続くクロアチア戦では終始攻勢をかけて先制こそしたものの、クロアチアの相次ぐパワープレーに対処を誤り同点にされた後は、ウイングバックが下がりっぱなしになって逆に攻め込まれ続けるという試合運びをしてしまい、パワープレーで押し込まれたときの対処という点で弱点をさらけ出してしまいました。

バルザーリの復帰以降、再び4−3−1−2に戻すことになりますが、人とボールがよく動く攻撃的なサッカーはそのままに、アイルランド、イングランド、ドイツを破り、決勝に駒を進めます。

ただ、決勝までの日程の都合や、イングランド戦は延長をフルタイムで戦ってきたなどの要素が絡み合い、決勝のスペイン戦では生命線である運動量がガタ落ちしており、よいところなく敗れてしまうのでありました。



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