マドリードA 2013-2014
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 イタリア00
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 イングランド00
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 イングランド2020
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 ウルグアイ02
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 オランダ88
 オランダ98
 オランダ14
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 チリ98
 チリ14
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 トッテナム18-19
 西ドイツ74
 ドイツ90
 ドイツ00
 ドイツ14
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 ドルトムント15-16
 ナポリ11-12
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 日本96
 日本97
 日本00
 日本01
 日本11
 日本22
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 ネラッズーロ09-10
 ノルウェー00
 バイエルン00-01
 バイエルン13-14
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 バイエルン19-20
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 バルセロナ04-05
 バルセロナ10-11
 バルセロナ14-15
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 ビアンコネーロ95-96
 ビアンコネーロ02-03
 ビアンコネーロ13-14
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「試合から試合へ」チョリスモの激しい闘争心

2013-2014年シーズンにおいて、スペインのアトレティコ・マドリードが採用した4-4-2フォーメーションについての想定予想です。

モデルの想定・その他のケース

上図は、2013-2014年シーズンのアトレティコ・マドリードについて想定予想のスターティングメンバーです。なお、左がリーガでの主力メンバー、右が欧州CL決勝戦の先発メンバーです。

2トップは強力な2人が配されます。前線守備とポストプレーを行う「野獣」ディエゴ・コスタが覚醒しリーガでは27Gとゴールも量産。バルセロナから移籍したベテランストライカーのビジャも堅実にチャンスを決めていきます。

中盤は基本的に4人の選手がピッチの中と外を大きく使いながら、激しく動き回り、ミドルカウンターからの速攻を武器とします。

要となるのが、主将のガビとセントラルハーフのコケ。
ガビは、中盤の底で監督シメオネの現役時代を彷彿とさせるような守備をしたかと思えば、カウンターの基点となる司令塔的なプレーも行い、攻守にチームの下支えをします。

コケはガビより高い位置でプレーし、左のアルダか右のガルシアのいずれかが先発して逆サイド側で攻守に目立つ働きを見せています。

攻撃的なタイプとしてコケの相方になるのが、組織的で堅実なチームの中では創造的なプレーを好み異彩を放つアルダか、得点力が高く独特のリズムからのドリブルを得意とするラウール・ガルシア。前述したとおり、主にアルダが左、ガルシアが右サイドを担当します。

ガビの相方としてビボーテを務めるのは、ガビと似たタイプのバランサーであるチアゴ・メンデスか、守備専任のマリオ・スアレスのいずれか。近年はスアレスがスタメンに名を連ねることが多かったのですが、13-14シーズンに限ればチアゴの方が信頼されているようでした。

センターバック2枚は、ゴディンとミランダ。
共にフィジカルを武器に空中戦が強いタイプで、ゴディンはフィジカルに加えて駆け引きにも長けたタイプです。

センターバックが堅実にゴール前を固めるため、両サイドバックはやや前がかりで攻撃的なタイプであり、アトレティコのカウンターサッカーをサイドから支援します。左に堅実なフィリペ・ルイス、右が元は攻撃的なウインガーであったファンフラン。
特にファンフランはウインガーとしては頭打ちで構想外になりかけていたところ、シメオネ監督によりサイドバックにコンバートされ守備能力の向上から選手として幅が出てきました。

最後の砦は、若手のクルトワ。
近年、チェルシーは有望な若手を獲得するものの層の厚いチームではレギュラーを獲得できる選手は稀で、すぐにレンタル移籍に出して才能を食いつぶさせていると批判されることが多くなってきましたが、クルトワは数少ないレンタルで成長を果たした成功例として挙げられます。
現に翌シーズンからは、チェルシーに呼び戻され、長年レギュラーGKであったツェフからポジションを奪い、ベルギー代表でもリバプールの正GKミニョレを控えに追いやっています。

シメオネが作ったロヒ・ブランコス(赤白)は、現役時代から激しくアグレッシブに戦う姿勢を見せていた監督の薫陶よろしく、FWを含めた選手全員が守備意識高く、激しく当たりに行くカウンターサッカーを得意とします。

「ポゼッションには興味がない」「15本のシュートを打って1点しか取れないなら、1本のシュートで1点取ったほうが良い」などの発言(多少の物議をかもしたものもあり)に見られる通り、守りに守って、少ないチャンスをカウンターで仕留めるという徹底ぶりは、リーガで長らく続いた二強時代に風穴を開けるものとなるのでありました。

2013-2014年当時のアトレティコ・マドリード

監督は、アルゼンチン人のディエゴ・シメオネ。現役時代は、闘争心を剥き出しにして激しく相手にぶつかり、相手選手をイラつかせる事に関しては定評(?)のあるボランチでした。ついたあだ名が「悪党」

現役引退後はすぐに指導者としての道を歩み出し、アルゼンチンの中堅クラブを優勝させたかと思えば、名門クラブ史上初の降格のきっかけを作る不振を招くなど、浮き沈みの激しい結果を残してきました。

アトレティコ・マドリードの監督に就任するのは2011-12年シーズン途中。リーグ戦での不振を理由にマンシーニ監督が解任されて、後任として招聘されています。

就任最初のシーズンでは、チームを復調させ、欧州EL制覇を成し遂げ、リーガでも5位まで順位を押し上げます。

翌シーズンはELこそベスト32で敗退しますが、スーパーカップでチェルシーを破り、コパデルレイでは決勝のマドリードダービーを制して優勝するなど好調を維持。

そして、迎えた2013-14シーズン。リーガの序盤戦からバルセロナ、レアルマドリードと激しい首位争いを演じます。
二強の牙城を崩すのは困難とみられる中、最終盤まで接戦を演じ、「チョリスモ(シメオネ主義)」という単語がスペインの流行語大賞候補になるなどの社会現象すら生み出しました。

また、欧州CLも好調で、GLを危なげなく首位で突破し、決勝Tでもミラン、バルセロナ、チェルシーを撃破し、クラブ史上40年ぶりの欧州CL(前回は前身の欧州CC)決勝進出を果たします。

リーグ戦は、終盤に首位に立った後は、最後まで首位を維持。最終戦のカンプ・ノウでのバルセロナとの直接対決を引き分けに持ち込み、クラブ史上18年ぶり、リーガで二強以外の10年ぶり、となる優勝を果たすのでした。

そして、その1週間後の欧州CL決勝戦は、欧州CL史上初の同一市チームによるダービーマッチ、vsレアル・マドリード。この試合は試合終了間際ロスタイムの3分目まで1−0でリードしていたものの、あと少しのところで同点に追いつかれ、延長戦は完全に力尽きて逆転負けしてしまいます。

だが、その戦いぶりは、試合直後の監督会見でシメオネが会場に入った瞬間に湧きあがったスタンディングオベーションに見られるように、「チョリスモ」の名を高めるにふさわしい試合となったのでした。



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