モデルの想定・その他のケース
上図は、2019-2020年シーズンのバイエルン・ミュンヘンについて想定予想のスターティングメンバーです。左はシーズン中に多く出場していメンバーで固めたwebサカ内で想定されるスタメン。右は2019-2020年の欧州チャンピオンズリーグ決勝vsパリ・サンジェルマン戦のメンバーです。パヴァールが怪我で出場できず、右サイドにキミッヒ、中盤にチアゴを入れています。
得点源はセンターフォワードのレヴァンドフスキ。ここ数年のバイエルンはサイドからのクロスを中央に送り、レヴァンドフスキが仕留めるというプレーが多く、過去5年で4度のブンデスリーガ得点王に輝いていますが、完全にエゴイストなストライカーというわけでもなく状況によってはミュラーやニャブリにもボールを配給する視野の広さを持った万能タイプです。
両サイドのウイングはスピードにのって切れ込んでくるタイプで右にニャブリ、左にコマン。ニャブリはファーストチョイスですが、左はコウチーニョやペリシッチらが使われる事もあります。
トップ下のミュラーはチームの戦術方針もありパスのつなぎ役よりは、もっぱらシャドーストライカーとしてレヴァンドフスキのこぼれ球を押し込むプレーが目立ちます。
中盤にはキミッヒ、ゴレツカ、チアゴ・アルカンタラなどのテクニカルなタイプがメインで配されます。 控えにトリッソやハビ・マルティネスのような守備力の高い選手もいますが出番は限られています。
左サイドバックのデイヴィスはもともとウイングタイプの選手で、攻撃力が高くコマンをサポートしつつハードワークをこなします。一方、右のパヴァールはもとはセンターバックが本職の守備的な選手ですが、このシーズンでは右サイドが主戦場でありボールポゼッションが高いチームという事もあって積極的に攻撃参加もするようになりました。
センターバックの2人はスピードと高さがあるタイプですが、足元の技術もしっかりしておりラインを高く押し上げ、ビルドアップもしっかりやります。
最後の壁はノイアー。このチームのキャプテンでもあり、ドイツ代表とバイエルンのゴールマウスを長らく守り続ける世界成功のGKの1人です。3年前の怪我も癒えていまだ健在。
チームの基本戦術は両ウイングからのクロスを中央で仕留めるというシンプルなものですが、それを支えるためにディフェンスラインを高く保ち、中央では長くパス回しせず両サイドにボールを預けてポゼッションを高めながらサイドの人員で連携して攻めあがるという攻撃的なスタイルを採っています。
2019-20年シーズン当時のバイエルン・ミュンヘン
監督は、ドイツ人のハンス=ディーター・フリック。下部リーグの監督を数年務めた後、ドイツ代表やバイエルン・ミュンヘンなどでアシスタントコーチを務めていましたが、2019-20年シーズンの最初の10試合で前任のコバチ監督が成績不振で解任され、後任が決まるまでの暫定監督として抜擢されました。
あくまで数試合の暫定監督という立ち位置だったのですが、就任後はシーズン最初の不振は何だったのかと思わせるようにブンデスリーガ、DFBポカール、欧州CLのほとんどの試合を勝ちまくり。 11月頭に暫定監督として数試合→とりあず年内一杯→正式な監督として今シーズン終了まで→最終的に3年契約を勝ち取るに至ります。
結局、シーズンを終わってみればブンデスリーガは8連覇達成、DFBポカール連覇、極めつけは欧州CLで準決勝のバルセロナを8−2で粉砕(新型コロナの影響でこの年のレギュレーションは1試合のみ)、決勝も悲願の初優勝を目指したパリ・サンジェルマンを1−0で一蹴し、バルセロナに続く2度目のトレブル(欧州CLを含めた三冠)を達成することになりました。
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