日本のエースよ、世界にはばたけ!
2011-2012年シーズンにおいて、ドイツのボルシア・ドルトムントが採用した4-2-3-1フォーメーションについての想定予想です。
モデルの想定・その他のケース
左図は、2011-2012年シーズン当時のボルシア・ドルトムントについて想定予想のスターティングメンバーです。
FWの1トップにはレヴァンドフスキー。典型的なストライカーですが、ポストプレイもできるので、案外アシスト数が多かったりします。
彼ともう一つの得点源が、トップ下にいる香川で、スピードを活かしてパスを呼び込んだり、ドリブル突破を図るなどして2列目からの飛び出しを武器にします。
左右の攻撃的なMFは、右にゲッツェ、左にグロスクロイツと、ドイツの有力若手選手が陣取ります。 グロスクロイツはサイドを主戦場とし、ゲッツェは香川とのポジションチェンジが良くみられるように、内に外にと動きながら、香川同様にゴールを目指すのが特徴です。
ちなみに、ゲッツェが怪我していた時期は、サイドアタッカーのブラスチコフスキーが右サイドに張ってました。
前線への飛び出しを得意とするギュンドアンと、守備力と展開力が高くダイナモのように動き回るベンダーのダブルボランチ。
シーズン当初こそ、ギュンドアンは、香川・ゲッツェらとポジショニングがかぶってしまい、今一つ機能してなく、ベテランのケールにレギュラーを奪われかけましたが、シーズン中に持ち味を殺さずにバランスをうまくとる事に成功してからは、安定感が出るようになりました。
CBは、フンメルスとスボティッチのコンビで、ともにフィジカルに長けており、競り合いには強いタイプです。 特に、フンメルスは前線へのフィード能力も高くて、中盤でためるよりは堅守速攻を武器としたドルトムントにあっては、重要な起点となってました。
右サイドバックのピシュチェクは、元々ウイングの選手であり攻撃的。左サイドバックのシュメルツァーも、スピードに乗るとガンガン攻め込んでしまうタイプで守備に関しては、CBの2人とGKヴァイデンフェラーへの比重が高いものとなります。
2011-2012年当時のボルシア・ドルトムント
監督は、ドイツ人のユルゲン・クロップ。 引退後、即所属していたマインツの監督に就任して、地方の小規模クラブを率いること7年。 その間、クラブ史上初の1部昇格を果たすなど、指導者としての才能を認められて、2008年から強豪ながら経営危機などのあおりで成績を落としていたドルトムントの監督に招聘されることになります。
まず、守備陣を整備安定させたうえで、若くてスピードのあるタイプを好んで重用する監督であり、ドルトムントでも香川をはじめとして多くの若手をブレイクさせるに至ります。
チームを率いて3年目の2010-11シーズンには、シーズン22失点という堅守を誇り、圧倒的な強さで優勝。 4シーズン目は、連覇がかかるシーズンでした。
迎えた2011-12シーズンは、中盤の司令塔を務めていたシャヒンを失い、代わって補強したギュンドアンは香川とポジショニングをよくかぶらせ、頻繁にポストプレイを行っていたバリオスが怪我してしまい、代わって登用されたレヴァンドフスキーは、ゴールこそ多いものの、中盤の攻撃的な人材をうまく使えてる感がなく、シーズン序盤は低迷してしまいます。
ところが、ゲッツェを怪我で欠いたあたりから中盤にまとまりが出始め、香川とレヴァンドフスキーを中心に攻撃陣の歯車が回りだします。
この良い流れは、ゲッツェが復帰してからも続き、一時は28試合連続無敗というブンデスリーガ記録を打ち立て首位を奪還。 終わってみれば、これまたブンデスリーガ記録の勝ち点81で圧巻の優勝で連覇達成。さらに、DBF杯も制覇して国内2冠を達成しました。
中心選手の1人であった日本の香川は、これを機に、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍を果たすのでありました。
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