モデルの想定・その他のケース
左図@は、2001-2002年シーズン当時のバイエル・レバークーゼンについて想定予想のスターティングメンバーです。 ゲーム内のチャレンジマッチで採用された時のメンバーでもあります。
しかし、当時のレバークーゼン、どちらかといえば、左図Aのようなやや変則的な3−5−2を組む事が多かったりしました。
キモはバラックの後ろで中盤の底の守備を一手に引き受けるラメロウで、彼なくしてこのシーズンのレバークーゼンの躍進はないと言っても過言ではありません。正直、何でWebサカでは控えに回しちゃうかなあとか思ったものです。
図Aの場合、プラセンテがオーバーラップする時などは、シュナイダーがDFラインまで下がるとか、左右で常にバランスを取るように各選手で連動しており、変形的ながら、攻撃的なトータルフットボールの実践をしていたのが特徴です。
図@に戻りますと、右SHがキーポジで「ワーキングサイドアタッカー」とありますように、攻撃から守備まで幅広い範囲で活動することが判ります。
そう考えると、このゲームでもシュナイダーが下がる時は、バシュトゥルクが右に寄ってバラックが前にでて、ノボトニーが中盤の底をカバーするというような仕組みを想定している・・・・・・のかもしれません。まぁ、現実でよく採用されていたシステムとは違うシステムになっているので、ここらへん完全に想像の域を出られないのですが。
2001-2002年当時のバイエル・レバークーゼン
監督は、ドイツ人のクラウス・トップメラー。典型的な戦術オタクである、彼だからこそ、レバークーゼンの攻撃的な変則3−5−2システムは産まれたのかもしれません。
レバークーゼンは、製薬会社のバイエルをスポンサーにもつため、2chなどでは「薬屋」という隠語でよく呼ばれるチームです。
そして、何よりその特徴は、ブンデスリーガを優勝したことがない強豪クラブであるということ。
1904年創設の長い歴史を誇るクラブなのに、リーグ優勝は0。国内カップ1回優勝、UEFAカップ1回優勝だけが勝ち得たタイトルで、一方、リーグの2位は1996年から2012年までの15年間で5度、国内カップ戦でも準優勝が2回あります。
2001-2002シーズンは、正にその「シルバーコレクター」の本領を発揮したシーズンで、リーグはドルトムントと勝ち点1差で2位、ドイツ杯はシャルケに決勝で2−4で敗れ準優勝、更に欧州CLも決勝でレアルマドリードに1−2で敗れ準優勝という「二位三冠」を成し遂げてしまうシーズンでありました。
重厚で面白みという点では欠けるところのある、ブンデスリーガで、圧倒的な攻撃性を持ったこのシーズンのレバークーゼンの魅力的なサッカーは多くのファンを魅了しました。
そして、その終焉はあっさりとやってきます。
2002年シーズン前に、大黒柱のバラックと左サイドの基点となっていたゼ・ロベルトをバイエルン・ミュンヘンに引き抜かれてしまいます。
この2人の穴を埋めるべく、シマクやビアロフカなど補強しますが、攻撃戦術の核とも言えたバラックを失ったことは、想像以上に大きな穴となってしまい、翌シーズンは2部降格寸前というところまでチームが落ち込んでしまい、トップメラー監督も更迭されるにいたるのでありました。
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