ビアンコネーロ2016-2017
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デスロードからそれたマッドマックス

2016-2017シーズンにおいて、イタリアのユベントスFCが採用した3-4-2-1フォーメーションについての想定予想です。

なお、ゲーム中フォーメーション表記である「ビアンコネーロ」とは、ユニフォームが「白(ビアンコ)黒(ネロ)」であることから呼ばれている、イタリアリーグのユベントスFCの愛称であります。

モデルの想定・その他のケース

左図は、欧州CL2016-2017年シーズンの決勝戦、対レアルマドリード戦におけるユベントスのスターティングメンバーになります。

2016-2017年シーズンのユヴェントスは、バルザーリが怪我する前のシーズン序盤は3バック、怪我して離脱した後は4バックをメインに据えていますが、戦術のベースは、サイド(ウイング)バックのダニエウ・アウベスやウイングのクァドラードが右サイドから切り込む形や、トップ下のディバラとワントップのイグアインによる得点力が攻撃の核になっています。

図のCL決勝時は、バルザーリが復帰している事と、ロナウド、ベンゼマの2トップ対策として、3バックを採用しつつ、マンジュキッチの献身を期待された形で、シーズン序盤時とは違った形になっています。

1トップはイグアイン。ユヴェントスに引き抜かれる前のナポリで36ゴールという、近年のセリエAでは類を見ない驚異的な得点を挙げられる能力の高い万能的なセンターフォワードです。ちなみに、本シーズンも24ゴールを挙げる活躍をしていました。

トップ下には、スピードとテクニックの高さに定評のあるディバラ。イグアインともども、アルゼンチン代表では同ポジションに上位互換的な選手がいるため、目立たない選手ですが、その創造的で質の高いプレーを以て、ユベントス攻撃陣を引っ張る存在です。

欧州CL決勝では、やや左寄りの1.5列目ポジションに、マンジュキッチが入っています。本来なら、4-2-3-1時の左ウイングとして入り、豊富な運動量を武器に前線守備もいとわず、また、楔のポストプレーもできる現代的なフォワード。
ちなみに、4-2-3-1の場合、右ウイングとして、クァドラードが使われますが、欧州CLでは、2トップ対策で3バックを採用したため、スタメン落ち。
なお、シーズン序盤の3バック採用時は、マンジュキッチではなく、センターハーフタイプのマリオ・レミナが採用され、その場合、レミナはアンカーに入り、ピアニッチとケディラが1列前に上がる位置取りを示していました。

中盤の底はダブルボランチで、守備的なサミ・ケディラと、司令塔タイプのピアニッチで、それぞれの役割をハッキリわけて使われています。

左右のウイングバックは、明らかに右側に攻撃的な比重が置かれており、メインのスタメンは本シーズンにバルセロナから獲得したダニエウ・アウベスですが、アウベスが加入する前のスタメン右サイドバックであるリヒトシュタイナーも多く試合に出ています。二人とも攻撃色の強いサイドバックですが、アウベスは、より攻撃色が強いタイプ。
一方、左のサイドバックもスタメンクラスが2人おり、メインはCL決勝でも使われたアレックス・サンドロで高いスピードとテクニックに加えて、豊富な運動量で攻守にアクセントを加えられるタイプです。一方、怪我がちで近年はサブメンバー扱いとなっているもののクアドォー・アサモアも良く使われており、こちらは元はセンターハーフタイプでしたが、その高いフィジカルを買われてサイドバックにコンバートされた選手です。

3バックはキエッリーニ、ボヌッチ、バルザーリとイタリアを代表する3選手で、この3人はユベントス6連覇の間、一貫して守備の中心であり続け、近年のイタリア代表でも長らく最終ラインを担う存在でした。
バルザーリなどは35歳で一度イタリア代表を引退したものの、代表の監督、同僚に説得され、再び、代表招集に応じたほど信頼される選手です。

最後の砦は、現役のレジェンド選手、ジャンルイジ・ブッフォン。もはや、説明不要の偉大なゴールキーパーです。

2016-2017シーズン当時のユベントスFC

監督はイタリア人のマッシミリアーノ・アッレグリ。現役時代は、地方クラブを中心に多くのクラブを渡り歩いた選手でした。

引退後、セリエCのチームから指導者生活を始めて、監督生活3年目でセリエCの最優秀監督に選ばれた直後、セリエAのカリアリ監督に抜擢。
カリアリでは、積極的な若手の起用が功を奏して、前評判の低いチームを率いて9位という成績を収めて、年間最優秀監督に選ばれ、現代イタリアの名将の一人として名をあげています。

その一方、性格的なものなのか、インテリな風貌をしながら、「マッド・マックス」というあだ名をつけられるほどの闘争心をむき出しにした言動をすることが見受けられます。
ミラン監督時代のユヴェントスに対しての攻撃的な数々の言動により、彼がユヴェントス監督に就任した直後はサポーターの間から就任反対の声も上がっていたほど。

ユヴェントスには、2013-14シーズン終了して1か月後に突然、三連覇を果たしたコンテ監督がイタリア代表監督として引き抜かれてしまい、その後任として急きょ、ACミランを解任されたばかりのアッレグリに白羽の矢が立てられたのでした。

前述した通り、サポーターからの反発もありましたが、その後、コンテも成し遂げていなかったスクデットとコパの両タイトル獲得を2年連続成し遂げます。

監督就任3シーズン目になる2016-2017シーズン。2016年中はコンテ時代の遺産とも言える1アンカーの3−5−2を使っていましたが、バルザーリの怪我や内容的な不満から、2017年に入り、FW登録されている5人中4人を先発につぎ込む、4−2−3−1を採用。

結果を出しながらも、前任者コンテの影がいつもつきまとう1アンカー3バックを捨てる事で、怒りのデスロードを走り出した瞬間です。

その結果が、欧州CL決勝トーナメントで準々決勝のバルセロナ撃破を含めた合計1失点での決勝進出であり、前人未到のスクデット&コパの三連覇というものでした。

ただし、欧州CL決勝は、久しぶりの3バック採用に選手たちがとまどったのか、1−4での完敗。1995-96シーズンの優勝以降、これで5回目の準優勝となり、23年ぶりのビッグイヤー戴冠はお預けとなってしまいました。



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