攻撃は最大の防御なり
2014年において、アルゼンチン代表チームが採用した3-4-3フォーメーションについての想定予想です。
モデルの想定・その他のケース
左図は、2014年のアルゼンチン代表のスターティングメンバー想定予想です。主にブラジルW杯本大会直前の親善試合などの傾向から当てはめています。
中盤から前は凄まじいの一言です。
バロンドールを3回受賞したメッシを始めとして、イグアイン、アグエロと言ったハイレベルなストライカー、ウイングからセントラルハーフにコンバートされ新境地を開拓したディ・マリア、バランサーとしてチームを落ち着かせる能力の高いガゴ、「世界最高のアンカー」ことマスチェラーノ。彼らがレギュラーとなります。
中盤から前の控え陣もレベル高い選手が揃っており、ウイングのできるラベッシ、パラシオ、ボランチのビグリア、バネガ(W杯メンバーからは落選)らがいます。
一方で、DFラインからGKは不安材料が多いメンバー構成になります。
監督の意向からメンバーはできるだけ固定化させており、連携度の高まりから徐々にレベルアップしているものの、以前の代表の守備陣(例えば、サムエルとかサネッティとかがいた頃)に比べると、安定感に乏しいプレーが見受けられるのが特徴です。
2014年(W杯本番直前)当時のアルゼンチン代表
監督はアレッサンドロ・サベーラ。主に国内のクラブチームで攻撃的MFとして活躍し、引退後はダニエル・パサレラの下で、さまざまなクラブやナショナルチームのアシスタントコーチとして指導者の経験を積み、2009年に初めて監督に就任したエストゥディアンテスで39年ぶりにクラブへ国際タイトルをもたらしています。
アルゼンチン代表監督には、2011年に不振で解任されたバティスタ監督のあとを受けて抜擢されました。
就任当初は、圧倒的な攻撃力と裏腹なもろい守備陣をうまく融合させるべく、バランスにこだわったチーム作りを志向し、かえってチームをバラバラにしてしまいました。
しかしながら、メンバー固定、メッシを中心とした攻撃偏重のチーム作り(その2つの実現の象徴が、メッシと相性の悪いテベスを代表から外すという決断)を経て、攻撃陣の爆発力を喚起することに成功。
予選免除のブラジルがいないとはいえ、南米予選を危なげなく首位通過。 国代表としては活躍できないと言われていたメッシやイグアインの好調ぶりからも、優勝候補の一角として名乗りをあげられるチームが作り上げられたと言えるでしょう。
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