セビージャ06-07
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2年連続で世界最優秀クラブとなる赤白の理髪師

2006-07年シーズンのスペインのセビージャFCが採用した4-4-2フォーメーションについての想定予想です。

モデルの想定・その他のケース

左図は、2006-07年シーズンのセビージャFCのスターティングメンバー想定です。リニューアル前のゲーム内ワールドツアーメンバーを参照しており、このスタメンはリーガ第36節のサラゴサ戦で確認されています。

リーガのチームらしいパスサッカーに、サイドからのドリブル突破をアクセントとして加えた攻撃的なチームです。

アフリカ系らしくフィジカルに長けたカヌーテと、ブラジル人らしいテクニカルなルイス・ファビアーノの2トップが得点源。

このチームは右サイドからの速攻が武器で、サイドバックのダニエウ・アウベス、右サイドハーフのナバスが連携してドリブル突破をはかり2トップへのパス供給源となります。
左サイドハーフのアドリアーノ・コレイアやもともとトップ下やフォワードもできる展開力の高いレナトも右サイドが停滞するときは攻撃に絡みます。

中盤の底で守備的な役割を担うのは執拗なマークが武器のポウルセン。
彼と連携する形で、ベテランながらこの年32歳にしてスペイン代表に初選出される対人能力の高いナバーロと、足元の技術が高くサイドバックもできるエスクーデらセンターバックと、アウベスが攻撃的なため基本は下がり目の長身ドラグティノビッチが左サイドから中央を固めます。

ゴールキーパーは小柄ながら安定したセービング能力が持ち主のパロップ。バレンシア時代は「スペイン最高の第2GK」と言われるくらいに能力は認められていたのですが、当時のスペイン代表GKでもあったカニサレスからレギュラーが奪えず、出場機会を求めて移籍したセビージャでその才能を発揮するようになりました。(ちなみに、UEFA杯1回戦でロスタイムに(GKなのに)同点弾を上げたり、決勝のPK戦で4本中3本とめるなどの大活躍しています)

2006-07年シーズン当時のセビージャFC

監督はスペイン人のファンデ・ラモス。選手としてはぱっとしないまま終わりますが、弱小クラブから中堅クラブの監督へと徐々にステップアップし、後にレアル・マドリードの監督も務めることになります。

飛躍のきっかけとなるのは、2005年から約3年間指揮するセビージャでのキャリアで、まず就任初年度2005-06シーズンは大胆な補強を敢行したうえで、リーガは6位、さらにUEFAカップでクラブ史上初のビッグタイトルを獲得します。

迎えた2006-07年シーズンは前シーズンの主力であったサビオラがバルセロナへ移籍してしまうもののメンバーの大半がそのまま残り、戦術理解度も上がってシーズン前からリーガ2強に続くダークホースと目されていました。

実際、シーズン最初の試合、欧州CL覇者バルセロナとのスーパーカップを3−0で圧勝。その勢いのまま、リーガもUEFAカップも国王杯も好調。

もともと、ラモス監督は組織的な守備をベースにしたうえで、サイドアタックを多用するチーム戦術を構築しますが、このシーズンはモロにそれがハマり、ダニエウ・アウベス、ナバスの右サイドからのスピーディな速攻からサビオラの抜けた穴を埋めたファビアーノとカヌーテがゴールを量産します。

結局、リーグ戦は最終節まで優勝の可能性を残した3位、UEFA杯は連覇、さらにスペイン国王杯を制覇するなどクラブ史上でも最も充実したシーズンを送ることになるのでした。

余談ですが、国際サッカー歴史統計連盟(IFFHS)という組織が毎年「世界クラブランキング」なるものを発表しており大抵のシーズンで欧州のビッグクラブが選出されているのですが、2006年と2007年は例外的に最優秀クラブとしてセビージャが選出されています。



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