マラカナンスタジアムが待っている
2014年において、ブラジル代表が採用した4-2-3-1フォーメーションについての想定予想です。
モデルの想定・その他のケース
左図は、2014年のブラジル代表のスターティングメンバー想定予想です。主にブラジルW杯本大会直前の親善試合などの傾向から当てはめています。
攻撃の中心はネイマール。トリッキーなドリブルと高いキック精度でゴール前で脅威となる、いかいもブラジルのエースらしい「クラッキ」です。
1トップにベテランでポストプレイヤータイプのフレッジが、右ウイングにはパワフルなフッキが入ります。
前出のゴールゲッタータイプ3人の後ろでゲームメイクするのがオスカル。 さらにその後方でオスカルへのパスを支給するダブルボランチが万能タイプのパウリーニョと守備専タイプのルイス・グスタボになります。
なお、フレッジは怪我がちで1トップには裏へ抜けるタイプのジョーが入る事も多いです。 又、守備専ボランチにはラミレスが入ることも良くあります。
DFラインは先発のみならず控えまで、ビッグクラブのレギュラー陣が軒並み顔を揃えます。図の4人以外ですと、右サイドにマイコン、左サイドにマクスウェル、センターバックにダンテなどがいます。
最後の砦となるGKは伝統的にブラジル代表のウイークポイントであり、2014年でもQPRでサブGKに回されるようになっていたジュリオ・セザルが正GKを務めています。
攻守ともに欧州の一流クラブで活躍する選手を中心に据えて、若手からベテラン、テクニシャンからフィジカルタイプまでバランスよく配置されたメンバーであると言えるでしょう。
2014年(W杯本番直前)当時のブラジル代表
監督はブラジル人のルイス・フェリペ・スコラーリ。ブラジルのクラブチーム監督を中心に、2回のブラジル代表やポルトガル代表などのナショナルチーム監督にも何度か就任しているサッカー指導者です。
ブラジル人らしく、パス回しやサイドからの速攻と言った攻撃的な戦術志向のある監督ですが、守備面ではオフサイドトラップをギャンブル要素が強いため採用しないなど堅実で組織だった傾向があるチームを作ります。
2014年の地元開催ブラジルW杯で優勝を義務付けられているブラジルは、2012年に前任のメネゼス監督がコパアメリカのベスト8やロンドン五輪準優勝に終わったことから解任され、その後を受けて2002年大会でブラジルを優勝させたスコラーリ監督に就任を要請したのでありました。
前述のように、ネイマール、チアゴ・シウヴァ、ダビド・ルイス、ダニエウ・アウベスなど、ビッグクラブの不動レギュラーが中心に据えられ、攻守ともにハイレベルでバランス良いチームとなっています。
地元開催のため、南米予選は免除されましたが、スコラーリ監督就任以後は15勝2敗4分と好調を維持。特にW杯本番前まで9連勝を飾っており、64年前に起こった「マラカナンの悲劇」を払拭するべく、優勝候補大本命として本番に挑みます。
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